そっくりロボット、YesかNoか。

さっきラジオで、「大切な人が亡くなった時、その人そっくりのロボットを作ることについて、賛成か、反対か」といったテーマで、賛成派と反対派が熱く議論を交わしていた。

技術の発展と、その技術を使う人間の倫理観についての議題は、まあまあ興味があるが、このテーマに関しては、100%賛成だと思った。

迷った末ではなく、9:1とかでもなく、文字通り100%に感じて、反対と考える理由が全く浮かばなかったし、逆に教えて欲しいと思った。

反対派の意見は、「ロボットがその人にとって代わるとしたら、その人の存在意義が薄れる」とか、「人は死ぬことも含めて人生なので、その死をなかったことにはできない」とか、なんかそういう言い分だったと思う。

まず自分が思ったのは、おそらく、いくらそっくりでも、どこかでロボットはロボットだと分かると思うし、それは、例えば今でも遺影の写真というものがあって、遺影は遺影であり、お位牌とごっちゃになることはない。

つまり、遺影の写真がリアルになっただけであれば、そのロボットと会話をしたり、家の中をウロウロさせたりするのは、何の抵抗もないんじゃないだろうか。

魂が本当に眠っていたり、お盆にお迎えしたりするのは、お位牌や、お骨や、お墓なわけだから。

やはりいくら精巧なロボットであったとしても、本人が亡くなった悲しみは、必ずあると思う。

生身の肉体と魂と、永遠に会えなくなるのだから。

そして仮に、本当に全く見分けがつかないくらいに精巧なロボットが作れるようになったとする。

そのロボットは限りなく有機体に近く、食事をし、意志を持ち、人権を与えるべき存在と言えるほど、精巧なロボットだとする。

でもそれは、もはや別人ではないか。

死んだ人はもちろん死んでいるわけで、その人が仮に1世で、ロボットを2世と呼ぶとして、2世は、あたかも1世が死ななかった場合の未来像を完全リアルに再現しているとして、そうなった場合、2世に、例えば新たな質問を投げかけて、2世は故人がおそらくこう回答するであろうという回答を口にして、そうやってコミニュケーションを重ねていくと必ず学習する(学習しなければ、全然リアルじゃないのでロボットだと分かる)わけで、どんどん新しいことを学習した後の2世は、もはや1世とは別人になっていくわけで、それはそれで、そんなロボットを作ること自体は、間違っていないと思う。

1世の死はきちんと悔やまれるはずだし、2世と世間がどうコミニュケーションしていくかの問題は、また別の問題であり、作ること自体に反対するのはおかしいと思う。

 

その2世は必ず悲惨な運命をたどることになりそうなので、だとしたらロボットを作るのは反対であるが、多分、それは論点とずれている。

そりゃ、例えば遺体をいじって、サイボーグにしたりするのは良くないと思う。

それとか、例えば国の大統領が、「わしが死んでも、わしそっくりロボットの2世の発言は絶対である!」とか言ったら、それはやめた方がいいと思う。

あと、どうせ後からロボットを作ればいいんだから、君には一度死んでもらおうか、と言われたら、ふざけるなとなる。

でもそういった制度の問題と、作る作らないは、問題が別なわけで。

包丁を作っても良いかどうかと、包丁で人を刺しても良いかどうかが別問題であるように。

 

そこまで考えて、はたと、もしかしたら自分がおかしいんじゃないか、と思うようになった。

ラジオでは、賛成派と反対派が6:4くらいだと言っていた気がするが、その大多数は、きちんと考えて、悩んだ末の意見だと思う。

なので、初めから何の疑いもなく100%賛成なのは、かなりの少数派だと思う。

多くの方は、倫理観の上で問題に思ったらしい。

つまり、何かしら、亡くなった人をロボットで再現することを(倫理上?)気持ち悪いと思ったのだと思う。

自分に、その気持ちがカケラも芽生えなかったのは、はたしていかがなものか。

 

または、大切な人が亡くなった時に、「どっぷり悲しむべき」派と、「前へ進むために、慰めがあってもいいじゃないか」派の対決だったようにも思う。

だとしても、どのみちどっぷり悲しむことには変わりないと思うので、リアルな遺影という意味でも、完全リアルな2世という意味でも、別にロボット作っていいんじゃないかなあ。

 

あ!そうか!わかった!

ラジオで議題に挙がってたのは、日本全国禁止にすべきか、自由選択OKにするか、というクエスチョンではなく、自由選択OKだとしたら、あなたはどうしますか?って意味だったのかな?ああ!それなら迷う!!そうか、おれ勘違いしてたんだ。

なんだ、迷う迷う!!笑

よかった、おれ、もしかしたら最低人間なのかなと思ったけど、質問の意味を勘違いしてただけだった!

はっはっは、よかった〜。

 

 

フランケンシュタイン

フランケンシュタイン