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「あしたの空き地であいましょう」を見てきました

今日、松山東高校演劇部による「あしたの空き地であいましょう」を、松山のシアターねこで見てきました。

四国大会で上位入賞し、全国大会のキップを手にした作品だそうです。

高校生が、どんな作品をやっているのか、面白いのかつまらないのか、興味津々で見に行きました。

 

結果、とても面白かったです。

自分の中で好きな作品のかなり上位に入りました。

 

まず、短い時間ながら、主人公のほぼ一生分を凝縮しておいて、急展開しながらも、きちんと1シーン1シーン積み重なっていた点。

凝縮しすぎるとかえってスカスカになってしまう事も多いのですが、1シーン1シーンがシンプルで、毎回面白くて、重要なポイントがきちんと覚えられるので、後のシーンでも伏線を思い出せて、全て回収できる。

 

2つめ、舞台装置の使い方!本当にシンプルな白い大小の箱(20個くらい?)を、並べたり、積んだりで表現する美しさ。

たくさんパターンがあって、置く場所もまちまちなのに、バミリがありませんでした。あったのかもしれないけど、見えませんでした。

おそらく、何十回も百何十回も練習したっぽいです。そうでなければあの美しさは出ません。

あんなシンプルな舞台装置であの数の場面を全て美しく飾るなんて、相当刺激になりました。

 

3つめ、配役。今回相当な人数出演していましたが、その大人数を、完全にサバキきれてるな、と思いました。

当然、上手い人もいれば下手な人も居たんだと思います。が、きちんとそれぞれに合った役を割り振り、全員がきちんとなんらかの形で活躍し、しかもストーリーの流れに全くストレスを与えない。

魅力的な人は本当に魅力的で、いつまでも見ていたいような気持ちになりました。

 

4つめ、ストーリー。これは、若い子が世の中に感じているモヤモヤから、大人が世の中に感じているモヤモヤまで、全てを、はっきりした形で投げかける、そして、答えを模索する感じ。欲を言えば、最後にもっと爽快感が欲しかったんだけど、まあそれよりも、本当に誰しもが抱えているであろうモヤモヤ感を見事に表現してくれて、嬉しかった。

 

と、いう感じです。とにかく、全体的にとても良かった。

しかしながら、今あげた全てのポイントは、仮に、もしかしたら顧問の先生の実力に頼るところが大きいのかなと思うと、少し寂しくなります。

高校演劇の大会要項があって、その中でとにかく効率的に良いものを目指そうと思うと、この形が一つの答えであり、顧問が優秀であれば、生徒は、そこに必死に食らいついていけば、結果が付いてくる、という方程式があるかもしれません。

もちろん、それだけじゃないだろうし、生徒がやる気にならないと始まらないし、いろいろ、いろいろあるのかもしれません。当事者ではないので何も分かりませんので、何も断定はできませんが。

 

高校野球であれば、優秀な監督がいて、その高校には優秀な人材が集まって、生徒の必死な努力が実を結んで、甲子園に行く、というのは美談になります。

 

ただ高校演劇の場合、理想を言えば、脚本も演出も、生徒に何十本もやらせ、それを顧問が添削しては新しい作品を作らせ、そのノウハウを先輩が後輩に伝え、仮に顧問が誰に変わろうとも、生徒たちの積み上げた伝統で作品が良くなっていくような、そんな部活だったらいいなぁと、僕は勝手にそう思います。

 

まあ制作の経緯はどうあれ、お芝居の最後に僕が叩いた拍手は100%生徒に向けたものですし、他のお客さんもみんな、生徒が頑張った、結果こんなに良い作品になったことへの拍手であったことと思います。

 

 

300ピース ジグソーパズル PEANUTS 空き地の想い出 (26x38cm)

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